糸井
昼休みの作戦会議の話に戻りますけど、
岩田さんが言う、その、
みんなで生き生きと言い合う状況っていうのは、
会議っぽいんですか?
それとも雑談っぽいんですか?
宮本
雑談ですよね。ギャグで重ねます。
岩田
はい、雑談ですよね。
クリエイティブに関する大事なことは、
ほとんど雑談で決まってるような気がするんですよ。
糸井
あー、うちの会社でも同じこと言ってる。
岩田
だから、最近はもう、
どうやって会議をフォーマルな感じではなく、
雑談っぽい話ができる場にできるかって
考えているところがありますね。
そうしないと、極端にいえば、
つまらないことしか決められなくなるというか、
そういう恐怖心があります。
宮本
うん。
糸井
うちの会社は、去年引っ越したとき、
みんなの机があるフロアのあちこちに、
さっと集まれるような場所をつくったんですよ。
そういう場所が大事に決まってるから。
宮本
ああー、はいはい。
糸井
もう、レイアウトするときの図面に
そういう要素を不可欠なものとして入れて。
人が多くなっていくとさ、
そういう場所って潰れていくじゃない?
岩田
はい、そうですね。
引っ越した当初は広くても、いずれ手狭になる。
糸井
そう、いずれ手狭になる。
忙しくなって、人が増えると、
まず、雑談スペースからなくなっていくんですよ。
岩田
はい。
糸井
だから、引っ越すときに、
そういうスペースが潰れないようにした。
机とかイスとかを簡単に並べられないような場所に
その雑談スペースをつくったんです。
岩田
重要ですよね、そういう場所は。
昔だと、タバコ部屋が
大事なことが決まる場所だったっていう時期があって。
糸井
はいはい(笑)。
岩田
タバコ部屋での雑談から、
大事なことが早くわかったり、
いいアイデアが出たりしてたんですけど、
だんだん、喫煙者の割合も減っていき・・・。
糸井
もはや、社内に喫煙場所がなかったりしますからね。
宮本
ぼくも、わりと昔から、
井戸端をつくるようにしてるんですよ。
糸井
それは、どういう場所につくるんですか。
宮本
昔は、30人ぐらいがいる部署の真ん中に
ドンと会議テーブルがあるとかだったんですけど、
そこを会議をする場所として
きちんと管理しだすとダメになって。
最近は、チームのブロックごとに、
何人かが座れる場所をつくってますよ。
お菓子場、みたいな。
糸井
おんなじだ、おんなじ(笑)。
岩田
お菓子が積んであって。
宮本
うん。それはわりと推奨してます。
糸井
お菓子場だ。
宮本
うん。開発資料と一緒にお菓子がおいてある(笑)。