宮本
会議に来てから考えてることって、
ありませんか?
糸井
いつもです(笑)。
岩田
わりと、そうです。
宮本
あ、そうなんや、
ぼくだけじゃなかった(笑)。
岩田
けっきょくね、些末なこともぜんぶ含めて
あらゆることに万全の準備をして臨む、
なんて不可能なんですよ。
だから、ある場所にバンと行ったときに、
その場で必死に考えて、
「自分がこの当事者だったらどうするかな?」
って真剣に考えると、
少しは役に立つことがやっぱり言えますよ。
糸井
あえてメソッドみたいにしていうと、
考えるのに時間かけてはいけない
ってことでもあると思うんですよ。
宮本
うん。
糸井
つまり、会議に来て、
座ってから考えるくらいのその速度で、
いい考えを生み出さないと、
ずーっと準備してるようじゃ、
考える回数自体が少なくなってしまう。
岩田
はい。
頭の中にずーっとあって、
長いことずーっと考えてて、
っていうものもあるんですけど。
糸井
あります、あります。
それはそれで、たっぷりあります。
岩田
だから、そういうものもあるけれども、
大多数のものは、話を聞いてから、
自分のなかで整理して
答えを出すまでのスピードを
ものすごく速くしてると思うんですよ。
糸井
で、それはおもに、
「イタタタタタ・・・」っていうところの
発見からだとぼくは思ってるんですよ。
つまり、今日の議題はなんですか?
って言ったときに、今日の議題は
「たのしくてしょうがないこと
についてやりたいです」
っていうことはないんだよ、だいたい。
宮本
うん(笑)。
糸井
ほぼ、議題っていうのは・・・。
岩田
はい、「困ってること」。
糸井
ほんと「ろくでもないこと」なんだよ。
そのときに、弱ったなぁって思うじゃない。
宮本
うん。
糸井
だって、ろくでもないからさ。
で、そのときに、
弱ったままじゃいられないやねって言って、
「・・・だったらさぁ」って持ち出すのが、
だいたいアイデアじゃないですか。
宮本
そうですねぇ。
糸井
だから、「誕生会をどう祝いましょう?」
なんて場合のときはアイデア出ないよ、
俺は、あんまり。
一同
(笑)
糸井
だって、なんだってたのしいんだもん。
宮本
そうですね、それはなんでもいい(笑)。
岩田
ははははは。
宮本
いや、そうですよ。
岩田
はい(笑)。
糸井
ああ、これはいま、
ものすごい同意を得たね。