職種紹介

デザイナーの仕事ステージデザイン

ステージデザインとは?

ステージ制作とは、ゲームの地形・海・空・建物などの背景グラフィックづくりです。「背景」といっても一枚の絵ではなく、そのなかを実際に歩き回ったり、さまざまな角度から眺めたりするため、空間を丸ごとデザインします。

季節や時間の変化を感じさせる街並み、遊びの仕掛けがあるダンジョン、レースゲームの多種多様なコースなど、ゲームの世界を創造し、遊びをデザインするとても重要な役割を担った仕事です。

イメージスケッチの事例

「どういった時代なのか」「どんな文明でどんな生活なのか」「石造りか木造なのか」、といったイメージスケッチは、世界を練るうえで欠かせません。

ステージ制作では、面白い遊びを発想する力はもちろん、スタート地点からゴール地点までの遊びのテンポやメリハリ、難易度の設計、迷わせず目的地に誘導する工夫など、お客様の気持ちに沿った気配りと構成力が求められます。
コリジョンモデル(※1)の作成や、プランナーとやりとりしながらレベルデザイン(※2)を進めていきます。

※1 コリジョンモデル

みなさんがプレイ中に目にする見た目のモデル以外に、ゲーム中には非表示で見えない「モノとモノの衝突」をプログラムで認識させるためのコリジョンモデルというデータが存在します。
見た目のモデルと別に簡単な形状で作られることが多く、プレイヤーが快適にプレイできるかどうかはこのモデルの形の良し悪しにかかっています。

※2 レベルデザイン

坂、壁、ジャンプして登る台など、地面の凹凸を使ってゲームをより面白く設計していくことをレベルデザインと言います(広義ではアイテムや敵の配置もレベルデザインに含んで総称することもあります)。心地よい坂道やカーブ、美しい光や影を生み出す凹凸など、「体験・体感」としてゲームの本質に関わってくる大切な部分です。

任天堂ではたらくステージデザイナーに求められること

ステージデザインの現場では主に3DCGツールを用いた制作が中心業務となりますが、学生時代の3DCGデザインの経験は必須ではありません。例年、3DCG未経験で入社する方がほとんどです。それはツールを知っていることも大切ですが、長い目で見れば、基礎的な造形力やデザイン力の方が大切だと考えているためです。その造形的な基礎体力をベースに、多くの人を魅了する独創的なデザインを生み出せる発想の豊かさや柔軟性が大切です。任天堂は娯楽を作っていますので、ビジュアルとして綺麗な背景を作るだけでなく、遊びを面白くするアイデアや、自身の体験を生かして魅力的なデザインを具現化する力もステージデザイナーには求められます。

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