職種紹介

理工系の仕事ゲーム開発

ゲーム開発とは?

主には任天堂のゲーム機に向けたゲームソフトのプログラムの設計と実装を担当します。

グラフィックスや物理演算、AI、サウンド、UI、ゲームシステム、通信といった、ゲーム機の中で動くプログラムのほか、PCツールやWebアプリ、ゲームサーバーなど、ゲーム機の外で動くプログラムまで、開発に必要なさまざまなプログラムを作成します。また、それらのプログラムは、ひとつのゲームタイトルに特化したものから、複数のタイトル間で共有できるよう汎用化されたもの(=ゲームエンジン)まで、形態もさまざまです。

ゲーム開発は、企画を形にする試作から始まり、商品開発に向けた本制作、そして品質を保証するための検証工程(QA=Quality Assurance)で成り立っています。

ゲーム開発の流れ

試作

実際に動くものを作って、企画が持つ魅力を確認するのが試作工程です。

この工程では、企画やアイデアの意図をくみ取って、商品としてのポイントを押さえたプログラムを素早く実装します。技術的な切り口で新しい商品を試作することもあります。技術に裏打ちされた発想力や、新しい技術に対してアンテナを張り続ける好奇心が重要になります。

商品そのものだけでなく、商品に使うための要素技術の研究も継続的に行っています。そのような仕事においては、技術に対する高度な専門性や、技術を掘り下げる力が大切です。

本制作

試作工程で商品の具体像が見えたら、次は商品化を目指した制作が始まります。

ここでは、プログラムの作成に加え、商品を構築するための技術仕様の検討や、採用する技術を1つ1つ選定する、技術面でのプランニングを行います。

ゲーム開発において、プログラマーは非常に幅広い役割を担っています。たとえば、ゲーム内におけるインタラクションの向上やキャラクターAIへの個性の付与、コントローラーからのセンサー入力の解析といったゲームの質を高めるための仕事や、処理速度の高速化や通信精度の向上といったゲームプレイを快適にするための仕事など、内容は多岐にわたります。

チームの開発環境やワークフローを技術面から構築するのもプログラマーの役割です。特に、ゲーム開発チームは、プログラマーはもちろん、プランナーやデザイナー、サウンドクリエイターなど、専門性が異なるさまざまな職種から構成されています。プログラマーは、他の職種に対する技術面のサポートも行います。

より良いゲームを作るためには、ゲームそのものに対する探究心が必要です。同時に、チームで開発するため、チームメンバーに対するサービス精神も求められています。

検証工程(QA=Quality Assurance)

「製品」としての品質を保証するための検証工程が、QAです。

開発者の意図どおりにゲームが動いているか、という視点でのチェックはもちろん、たとえば、プログラムの不具合によりセーブデータが消えてしまう、コントローラーを振るというプレイスタイルによって、ユーザーが怪我をしてしまうといった、ユーザーにとっての不利益をいかに少なくできるか、という視点も重要です。

ユーザーにとっての不利益を少なくするために、デバッグのテスト工程のプランニングや進捗状況の管理、ガイドラインに準拠しているかどうかの確認、法規則の適合性調査、倫理・光過敏対策など、さまざまな視点からの確認を行っています。

決められた期間内で、開発チームと一体になって、ゲームの面白さと並行し、製品としての品質の向上を行っていく必要があります。そのために、自ら率先して課題に向き合う主体性、さまざまな課題を解決に導くための高い実行力が求められます。

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