新しいことにワクワクしたい新しいことにワクワクしたい

望みどおりの映像を撮るために

プログラマーとして入社した私は、2年目にスマートデバイス向けアプリの『マリオカート ツアー』の開発チームに入ることになりました。初めのころは、このゲームに登場するアイテムの実装などの仕事に関わっていたのですが、そのあとにカメラのプログラムを作ることになりました。レースがはじまるときに、コースの雰囲気がわかるような映像を、カメラがいろんな角度から3回映しますが、そういったプログラムの実装をしていたんですね。

マップツールで引いたカメラパス
カメラパスに基づき再生される映像
カメラパスに基づき再生される映像

その仕事を担当したことがキッカケで、カメラの仕事が続くことになります。そもそもゲームという商品にはプロモーションがつきものです。それらはテレビCMやネット上で流すトレーラー(予告映像)だったりするのですが、そのムービーを撮るためのカメラプログラムを作ることが、私に与えられた次のタスクだったのです。

撮影者が被写界深度やアングルなど、さまざまなオプションを指定して撮影を行う。

ゲーム映像を撮ることは簡単なようで、簡単ではありません。『マリオカート ツアー』の場合は、それぞれのキャラクターがカートに乗って勝手気ままに走り回りますので、望みどおりの映像がなかなか撮れないんですね。そこで、カートを密集させる機能をつけたり、アイテムのなかの、たとえばバナナだけを選んで使えるような機能もつけて、なるべくいい映像が撮れる確率を上げるようなことをしました。

いろんな人たちのサポートを受けて

カメラプログラムの仕事は、あとから追加でこういう機能がほしいという要望が寄せられることも多く、長期にわたったのですが、その仕事が一段落したころに依頼されたのが、セキュリティツールの導入の仕事です。セキュリティツールは、悪質なアクセスからゲームを守り、お客様に安心して遊んでいただくためのとても重要なシステムです。セキュリティツールの仕事ももちろん初めてで、自分にできるんだろうかとすごく不安になりました。

その不安は的中し、実際にはじめてみると、ゴールの見えない開発が続いたのです。この手順通りにやればできると言われても、できなかったりしたのですが、それでも諦めずに、泥臭く、問題をひとつひとつ解決していくと、いつの間にか出来上がっていたんですね。もちろん、他のアプリの担当者にもアドバイスをもらうなど、いろんな人たちのサポートを受けられたことがとても大きかったのですが、自分でもやればできるんだな、と思いました。

カメラとセキュリティはまったく真逆の仕事です。カメラの仕事のほうは、自分が開発に関わったトレーラーをSNSで見たときは、すごく嬉しかったのですが、セキュリティツールは見ることもできませんし、ちゃんと動いて当たり前のシステムなんですね。そのまったく異なる、やったことのない仕事にチャレンジすることは、すごく不安ではありましたけど、その一方でワクワクする自分もいたのです。私は新しいことにワクワクしたい、新しいことにどんどんチャレンジしたいですし、私のような若手にも、そのような仕事を任せてくれるこの会社はすごく器が大きいなと思います。

社員略歴

阿部企画制作部/2016年 入社
2016年「理工系(ソフトウェア)」入社。
スマートデバイス向けアプリ『スーパーマリオ ラン』(2016年)の技術サポートを担当した後、スマートデバイス向けアプリ『マリオカート ツアー』(2019年)では、ゲームプログラマーとして、カメラ実装やセキュリティ対策などに携わった。
職種

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