任天堂 E3 2011情報
INDEX
1. Wiiの先にあるもの 2. もうひとつの画面 3. アイデアの筋 4. 新しい構造 5. Wiiリモコンとの関係 6. 『NEW スーパーマリオブラザーズ Mii』 7. より深く、より広く コンセプト映像
5. Wiiリモコンとの関係
岩田
では、いままで使ってきた
Wiiリモコンというコントローラと、
この新しいコントローラが、
どう「共に」使われていくのか、
ということについて話を訊かせてもらえますか?
宮本
はい。じつはつくっている段階で、
Wiiリモコンをそのまま使うことについては
そんなに迷いはなかったんです。
Wiiリモコンというのは、
Wiiリモコンプラス(※7)になったことで
完成形に近づいている、と思っていますので。
※7
Wiiリモコンプラス=Wiiリモコンに、より細やかな動きを感知できるようになる周辺機器「Wiiモーションプラス」の機能を内蔵したもの。2010年11月発売(Wii本体にも付属する)。
岩田
ああ、これでやりたいことは
大体できるということですね。
宮本
そうです。それで、じゃあ、
次また新しいものに買い換える必要があるのか、
というと、当分この遊びでいいじゃないかって思ったんです。
いま、『スカイウォードソード』(※8)を遊んでいても
そう感じます。
※8
『スカイウォードソード』=『ゼルダの伝説 スカイウォードソード』。2011年発売予定のWii用ソフト。
岩田
「思ったとおりに動く」という手応えがあるわけですね。
宮本
そうなんです。
つい夢中になって手を振って・・・。
もう・・・自分で笑ってしまうんですよ(笑)。
かなりいろんなことが自由にできます。
岩田
自分でつくっているのに、
自分でそれに夢中になって・・・
というのがおもしろいですね(笑)。
宮本
だから、この「Wiiでやりたかったことをもっと先に進めていく」
というコンセプトの中では、
こういう新しいコントローラの
「自立した画面を持ちたい」ということ以外では、
いままでのWiiでいいと思っているんです。
もうひとつは、「HDの画面に切り換えていく」というのが
ひとつのテーマだったんですけど、
その中ではわりと迷いはなかったです。
みなさんの持っていただいているWiiリモコンも
そのまま使ってもらえるように考えていますし、
だから今度は、5個、リモコンがつながるような設計なんです。
岩田
この新しいコントローラと、
今までのWiiリモコンプラスの4個がつながって、
合計5個ということですね。
宮本
そうです。
5個のコントローラがつく。
それで、いろんな組み合わせで遊んでもらうということです。
岩田
ひとりで遊ぶときは、
新しいコントローラを手にとって
テレビじゃなく遊ぶことも、
きっとできるんですよね。
宮本
そうですね。テレビが映っていても
手元で遊べるタイプのゲームもあれば、
テレビと(手元を)両方使って遊ぶ遊びもありますし、
それはゲームの種類によって
デザイナーが選んでいけばいいので、
ハード的にはどちらでも遊べるように
つくる性能は持っていますね。
岩田
いろんな使われ方をするんでしょうねえ。
宮本
と、思いますね。どっちかというと、
まだ、いま、僕らが考えてない遊びに期待する
というぐらい、いろんな可能性は持っていると思うんですけど。
岩田
その片鱗をね、今回コンセプトビデオとしてつくった、
プレゼンテーションのステージの上で表現したビデオの中に
いろいろ込めたんですけど。
宮本
そうですね、うん。
どれから手をつけようかな、というぐらい
いろいろあるので。
岩田
じゃああれですね。ネタに困らないというか。
宮本
ネタには困らないですね。
岩田
おいしそうなネタが転がっているので、
どれから料理しようか、
いま迷っているって感じですかね。
宮本
迷っているところですね。
だから、ライセンシー(ソフトメーカー)のみなさんも、
いろいろ新しいものに取り組んでもらえると、
Wiiの未来像というのが
多彩な遊びにつながっていくでしょうね。
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