岩田
それでは最後に、お客さんへのメッセージを
みなさんからひとことずついただきたいと思います。
水木さんからお願いします。
水木
今回のニンテンドー3DSは
立体視に注目されることが多いんですけど、
僕らが開発中にずっと触って感じていたのは、
むしろそれ以外の、歩数がたまったりだとか、
すれちがったりだとか、日々いろんな変化が起こることが
すごく楽しいということなんです。
なので、みなさんにも、ぜひそのようなことを
体験していただきたいと思います。
あと、インターネット接続もぜひよろしくお願いいたします。
岩田
ネットワーク事業部としては、
絶対に言っておきたいコメントですね(笑)。
水木
はい。今回は、インターネットの設定をするとき、
かわいらしいキャラクターが登場しまして、
とてもかんたんにナビゲートしてくれて、
インターネット接続もきちんと案内してくれますので、
ぜひよろしくお願いいたします。
岩田
いままででいちばん親切ですよね、確かに。
水木
それともうひとつ。
今回は充電台がとても使いやすくて、
ポンと置くだけで充電されますし、
ご家庭に無線LANの環境がある方は、
3DSのスイッチをONにしたままで
「いつの間に通信」を楽しんでいただけるとうれしいです。
岩田
これまでの携帯ゲーム機は、
遊び終わるとスイッチをOFFにしていましたが、
3DSではその習慣を変えてほしいということですね。
水木
はい。
鈴木
僕がお伝えしたいのは、
先ほど秋房さんが『3DSカメラ』を
「5年、10年使ってもらえるものに」
という話をしましたけど、それは僕も同じなんです。
というのも、『顔シューティング』をつくるために、
ゲームボーイの『ポケットカメラ』(※16)を引っ張りだしてきて、
久しぶりに遊んでみたんです。
岩田
『ポケットカメラ』というと、
10年以上も前に発売された商品ですよね。
鈴木
はい。そのなかに、
自分たちの昔の写真がたくさん残っていて、
白黒写真なのに、それを眺めていたら
思い出が詰め込まれているような気持ちになったんです。
今回も携帯機ということで、しかも立体ですから、
将来、それを見たときに、
似たような気持ちになるのではないかと思うんですね。
なので、みんなの写真を3DSでバシャバシャと撮って、
本体やSDカードのなかにリアル顔コレクションとして残し、
すごく遠い話になりますけど、10年経っても
みなさんに楽しんでいただけるとうれしいですね。
河本
僕は今回、いろいろつくりましたけど、
まず『Miiスタジオ』では、写真を撮ってMiiがつくれますので、
ぜひ、いろんな人をMiiにしてほしいと思います。
似ないこともありますが、それはそれで面白いですし。
それに『ARゲームズ』も、先ほど言いましたように、
サイフのなかにARカードを入れて、
外出先でいろんな人に遊んでもらってほしいです。
また、『すれちがいMii広場』では、
たくさんの人がすれちがえば、すれちがうほど、
どんどん面白くなっていきますので、
「外出するときは、3DSを忘れずに!」と言いたいです。
秋房
僕は今回、『3DSカメラ』と『3DSサウンド』という、
ある意味、双子のソフトをつくっていたんですけど、
実は、昨年の秋に双子の男の子を授かりまして・・・。
水木
おー!
一同
おめでとう!
秋房
ありがとうございます(笑)。
すごく忙しい時期に生まれてきたんですけど、
その子たちを、立体写真で撮りたいですし、
声も録音したいですし、Miiもつくりたいですし、
3DSでやりたいことがたくさんあるんです。
岩田
いまの子どもたちは生まれたときから、
自分の3D写真が残るんですね。
秋房
そうなんです。
岩田
それはすごいなあ。
秋房
実際、人物を3D写真で撮ると、
その人の「空気感」まで正確に思い出すことができるんです。
だから、子どもたちの3D写真はずっととっておきたい。
というわけで、自分でも3DSによって
暮らしが変わっていくように感じているので、
みなさんにも「ぜひ!」と言いたいですね。
あと、岩田さんからいただいたテーマでもあるんですけど、
3D動画を撮りたいという気持ちが
自分のなかにすごくありまして。
岩田
双子のお子さんを3D動画で撮るために、
秋房さんの動機バクハツですね!(笑)
秋房
はい(笑)。
なので、そちらも期待していただけたらなと思います。
岩田
はい、高橋さん。
リアル『トモダチコレクション』の野望は?
高橋
やっぱりフレンドリストはぜひ100人登録してほしいですね。
今回は、下画面の手前にあるHOMEボタンを押すと、
いつでもすぐにHOMEメニューに戻れるようにつくりました。
なので、ゲームをプレイ中でも
好きなときにHOMEボタンを押して『フレンドリスト』を見ることで、
フレンドがいま遊んでいるソフトがわかったり、
コメントを読んだり発信したりすることができますので、
フレンド同士のコミュニケーションを十分楽しんでいただけると思います。
また、『おしらせリスト』や『ゲームメモ』、
それに、5月末頃にダウンロードがはじまる
『インターネットブラウザー』なども同様に、
ゲームを一時中断してアクセスできるようにつくりましたので、
実際に触ってご体験いただきたいと思います。
岩田
では最後に、黒梅さん。
黒梅
今回は持ち歩いていただきたいということで、
歩数がカウントできたりとか、
それを『思い出きろく帳』で確認できたりとか、
直接ゲームを楽しむ時間以外にも、
3DSを触っていただける機会を増やすことができました。
それに加えて、個々の内蔵ソフトの魅力を
うまく組み合わせることができましたので、
きっとお楽しみいただけると思いますし、
とにかく、できるだけたくさんのお客さんに
受け入れていただけるとうれしいなあ・・・と思っています。
河本
わたしたちにとっての“完成”とは、
実はたくさんのお客さんに受け入れていただくことなんですよね。
岩田
とくに今回のニンテンドー3DSは
お客さんの参加度がとても大きいところがありますからね。
鈴木
お客さん同士で楽しみをシェアしてほしいですよね。
というのも、『顔シューティング』のなかに、
人に紹介できる「遊んでもらう」というモードをつくったんですけど、
それをNOE(Nintendo of Europe)に訳してもらったら、
「Share the fun」というんです。
岩田
「楽しみを分け合う」ですね。
鈴木
それを聞いたとき、「すごく言い得てるな」と思ったんです。
最初は自分が楽しくて、それをほかの人たちに分け与えることで、
もっともっと楽しくなっていくようなポテンシャルを
このニンテンドー3DSには感じています。
岩田
ありがとうございました。
わたしは、内蔵ソフトがつながったユニットを
初めて触ったとき、すごくワクワクしたんです。
自分ではそう感じたものが、世の中の人にどう届き、
どんなふうに受け取ってもらえるか、とても楽しみにしています。
たくさんの人が3Dの写真を撮り、
たくさんの人が顔を集め、Miiをつくり、
たくさんの人がテーブルをぐにゃぐにゃさせて、
ニンテンドー3DSを持ち歩いて、すれちがうことが
これから普通になるとうれしいですね。
みなさん、本当にお疲れさまでした。
一同
ありがとうございました。