社長が訊く
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社長が訊く『マリオ&ルイージRPG4 ドリームアドベンチャー』

社長が訊く『マリオ&ルイージRPG4 ドリームアドベンチャー』

目次

5. 職人集団がつくりあげたRPG

岩田

こうして長い道のりのすえ
『マリオ&ルイージRPG4』が完成したわけですが、
最後に、過去に遊んだことのあるお客さんと
遊んだことのないお客さんにメッセージをお願いします。
じゃあ、窪田さんからいきましょうか。

窪田

まず、過去に遊んだことのある方へ。
今回も過去シリーズに出てきたキャラクターが
たくさん出てきますので、楽しみにしてください。
はじめてプレイされる方へは・・・
「RPGが苦手だから」と毛嫌いせずに、
アクションもあり、ドラマもある面白いゲームですので、
楽しんでいただければと思います。

岩田

世の中には、プレイしていれば必ず前に進めるから
RPGが好きという方もいれば、
やっているうちに何をすべきかわからなくなるから
RPGが苦手という方もいます。
そういう意味で『マリオ&ルイージ』は、
RPGとアクションゲームの要素が
どのようにミックスされたゲームなのか、
というところをお話ししていただけると、
未経験の方に響くと思うのですが、いかがですか?

窪田

そうですね。
ひとことで言えば“おいしいところどり”です。
RPGとアクションのおいしいところが
両方バランスよく入っているゲームであり、
かといってそれほど難しくなく、簡単でもない、
ほどよい調整がなされていて、
幅広いお客さんに開かれたゲームだと思います。

窪田5

岩田

なるほど。では次に佐野さん。

佐野

まずは経験者の方へ。
シリーズって重ねるごとに、
いままで楽しいと思っていた部分が薄れたり、
違う方向に行ったりということが、
どうしてもあると思うんです。
でも、わたしも昔、お客さんとして
1作目を遊んでいましたが、
そのとき感じたキャラクターのかわいさとか、
アクションが山椒のようにピリッと効いているところとか、
笑いあり、涙ありのドラマとかが、
今回も遺憾なく発揮され、むしろ濃くなっていると思います。
だから「3Dで変わっちゃったのでは?」と心配される方も、
安心して遊べる内容になっていると思います。

岩田

はい。

佐野

逆にいままで遊んだことのないはじめての方は、
過去作を遊んでいなくても、
まったく新しい別物として安心して遊んでください。

岩田

『マリオ&ルイージRPG4』は4作目ですけど、
過去作を遊ぶことをほぼ何も要求しないシリーズですよね。
それに知識も多分、何もいらないんです。
そこはすごく意識してつくられた感じがします。

佐野

はい。しかもアクションが苦手な方も、
RPGということでいろんなサポートを入れています。

岩田

自らみんなの前で恥を忍んでテストプレイをして
調整してもらったわけですからね(笑)。

佐野

そうです(笑)。
普通のRPGだとゲーム内の数字で経験値が入りますけど、
『マリオ&ルイージ』ではサポート機能を使っていると、
だんだんサポートを使わなくても自力でクリアできるようになり、
自分に“リアルな経験値”が
たまっていく感覚を味わえると思います。
だから臆せず、チャレンジしてください。

佐野4

岩田

はい、では前川さん。

前川

従来のシリーズを遊ばれている方へ。
シリーズを通して、
キャラクターのつながりはあるのですが、
基本的には毎回新しい遊びを入れています。

岩田

シリーズとはいっても、毎回違うゲームなんですよね。
「これを知らないと遊べません」
ってことがないようになっています。

前川

はい。今回は「大量のルイージ」や「夢世界との連動」
という新しいチャレンジをしていますので、
じゅうぶんにおどろいていただけるかなと思います。
ボリュームも大幅に増えて、密度も濃いです。
時間はかかってしまいましたけどスタッフ全員が一生懸命、
ドットを一つひとつ打つように
じっくり時間をかけてつくりました。

岩田

「ドットを一つひとつ打った」ことと
全体のつくられかたが、同じ構造のような気がします。
まさに職人たちがつくりあげた賜物が
『マリオ&ルイージRPG4』ですね。

前川

はい。そういったつくりかたは、
従来のシリーズからぶれない幹のようなものですので、
ファンの方も安心して遊んでください。
それから、初心者の方へのメッセージですが・・・。
古い話なんですけど僕がはじめて
シリーズに携わったとき、当時のCMが
「RPGをやったことがない人も、RPGをやりつくした人も」
というキャッチコピーだったんです。
まさにこれこそ『マリオ&ルイージRPG』の中で
連綿と受け継がれている部分なのかなと思います。

岩田

はい。

前川

従来のシリーズをやってなくても、
ゲームをはじめて5分ぐらいでどうやって遊べばいいのか
懇切丁寧にわかりやすく説明されています。
迷わないように気をつけてつくり込んでいますので、
ぜひ手にとって遊んでください。
ときにチャレンジングな部分もありますが、
とことん楽しんでいただけると思います。

前川4

岩田

はい。最後に大谷さん。
みんなが言い終わったあとで大変ですが(笑)。

大谷

いろいろ言われてしまいましたが(笑)。
まず遊んだことがある方へ。
変化があることに拒否反応を示す方もいらっしゃると思うんです。
今回、背景は3Dだし、いままでみたいな
グラフィック表現ではなくなっているので、
「もしかしたら変わってしまったんじゃないか?」
と思われるかもしれません。
でも、安心してください。
まぎれもなく『マリオ&ルイージ』を
新しく面白くしたゲームになっています。
「これは前と同じ『マリオ&ルイージ』だね」
とさわっていただければ思ってもらえるはずです。

岩田

はい。

大谷

ポイントはおびただしい数のルイージと、
寝ているルイージをいじり倒す部分ですので、
前作とはぜんぜん違うおどろきを感じてほしいと思います。
そして遊んだことがない方へ。
あまり語られてはいないんですけど、このゲームは笑えます。
さむ~いギャグもいっぱいあるんですけど(笑)、
テキストの面白さで笑わせたり、リアクションだけで
笑わせたりする部分がすごく入っています。
遊びながらこれほど笑顔になれるものは
なかなかないと思うので、
このゲームの面白さをぜひ体験してほしいと思います。

大谷5

岩田

伊豆野さん、いかがですか?

伊豆野

いまのコメントに補足させていただくと、
アルファドリームさんの最大の特長は、
本当に真面目にゲームづくりに取り組んでいただく
職人さん集団であることなんですけれども、
生みだすものはすごく笑える、面白いゲームなんですよ。
どこか関西のノリがあるのかもしれません(笑)。
ひとことで言えば“おもろいゲーム”ですから、
どういう方にでもオススメできます。

伊豆野2

岩田

クラフトマン(職人)集団が
ハンドメイドでつくった“おもろいゲーム”が
『マリオ&ルイージRPG』ということでしょうか。
3年以上かけて、コツコツと組み立ててきたことが
伝わったのではないかなと思います。
本当に長い間、お疲れ様でした。
どうもありがとうございました。

岩田3

一同

ありがとうございました。