実際にこの商品をアピールするとしたら、
小林さんはどのように説明しますか？
というのは、要素が非常に多いので、
ひとことで説明するのがけっこう難しい気がするんです。
たとえば、１５秒のコマーシャルをつくるとしたら、
どう表現しますか？

そうですねぇ・・・。
『GO VACATION』を
いかに短く１５秒の枠の中で伝えるには
どうしたらいいか、という問題は、
開発当初からずーっと出ている話なんです。

それから、それを聞いた人が、
ほかの人に説明できるようにならないと
なかなか広がらないんですよね。

そうですね・・・うーん・・・。
『GO VACATION』ですと、
キャッチコピーは、
「遊びの島は遊びホーダイ！！」なんですが・・・。
リゾートに行った気分が味わえるゲーム、
ゲレンデもビーチも高原もあって、
四季折々のアクティビティが楽しめるゲーム、
これらをひとことで伝えるのは本当に難しいです・・・。
『Wiiスポーツ リゾート』ではどうですか？

『Wiiスポーツ リゾート』に関しては
Wiiモーションプラス^（※8）だからこそ実現できるいろいろな可能性を
サマーリゾートの世界で表現したということなので、
主題はWiiモーションプラスなんです。
Wiiモーションプラスのための最高のカタログソフトを目指した、
と言ってもいいかもしれません。

そうか・・・うーん・・・。
・・・・・・。
・・・ちょっと・・・、
宿題にさせていただいていいですか？

なんでやねんっ！（笑）
宿題って・・・フォローなし！？

うーん・・・はい（笑）。

まあ・・・確かに、
小林くんもプロジェクトメンバーもみんなで悩んでました。
伝えたいことがたくさんありすぎて、
それをひとことで表すと
「リゾートツアー体験」という言葉になってしまうんです。

でも、「リゾートツアー体験」だと何ができるのか、
具体的にわからなくなってしまう。

そう、直接的ではないんですよね。

・・・・・・。

「オールシーズンリゾート体験てんこもり」
・・・ってところですかね？

オールシーズンてんこもり、
男女問わず、みたいな・・・。

リゾート遊び放題、とか・・・。

遊び放題・・・。

・・・・・・。

（一同、しばし考える）

・・・３人で宿題にしましょうか（笑）。

ああ、宿題になってしまいました（笑）。

（笑）

そういえば、『GO VACATION』という
タイトルはどうやってできたんですか？

タイトルを考えていたころには、
このゲームで家族でずっと遊んでほしいという思いもあって、
リゾート地で長期間で滞在するイメージでもあった
「バケーション」という言葉に行き着きました。
ただ、海外の人によると、バケーションという言葉に
アクティブなイメージがないらしいので、
「じゃあ、もっとアクティブにバケーションに行こうよ」
という意味を込めて、
『GO VACATION』になりました。

タイトル自体は、
開発のけっこう初期の段階から決まっていましたよね。

あ、そうなんですか。
うちはけっこう、最後まで決まらないことも多いんです。
『Wiiスポーツ リゾート』のときは
「リゾート」というキーワードは比較的早く出ていましたけど。
ただ、こういう新しいものをつくるときは、
早くタイトルを決めることは大事ですよね。
キーになる言葉を早めに出しておくことで、
みんなのイメージを集約させることができますから。

そうですね。

では最後に、１５秒ではなくていいので（笑）、
お客さんに対するオススメのメッセージをいただこうと思います。
坂上さんからお願いします。

はい。『GO VACATION』はその空間に入ることで、
現実でリゾートに行ったときと同じように、
たとえ苦手なスポーツでも「挑戦してみようかな」という
気持ちにさせてくれる、そういうゲームだと思うんです。
だから、心行くまでリゾート体験を
楽しんでもらいたいと思います。

２年半の期間と社内のスタッフ、
社外の制作会社のみなさんという、
かなりの人数を結集してやっとできあがったタイトルです。
遊びきれないぐらいのボリュームをつめこんだつもりですので、
冬になれば冬のリゾート、
夏になれば夏のリゾートを楽しんで、
できれば長く何年間も遊んでいただけるゲームになれば
いいなあと思っています。

これだけのバラエティを、オールシーズンリゾートという
シームレスの空間につめこんだということは、
「ゲームをたくさんつくった」というよりも、
「とてつもない遊び場を用意した」という感じがします。

ああ、そのとおりですね。

これほどのエネルギーをかけたソフトができましたので、
たくさんの方に遊んでいただきたいですね。
そろそろ『Wiiスポーツ リゾート』を遊び倒したなぁ・・・
という方はとくに。

あ、僕らの代わりに言ってくれました・・・（笑）。

ありがとうございます。ぜひ、それでお願いします（笑）。

はい、今日はどうもありがとうございました。

ありがとうございました。