では最後に、ポケモンファンへのメッセージと、
自分はポケモンファンではないけれども
身近にポケモンファンのいる方へのメッセージをお願いします。

まずポケモンファンの人は、ある意味で本当にポケモンを
知っているのかどうかを試されるゲームだと思います。

確かにそうですね。ポケモンを知っている人は
明らかにスコアがいいですもんね。
鳴き声や姿だけで名前を言えるかを試されるゲームですね。

あと、ポケモンのこまかい違いがよくわかるようになります。

ポケモンソフトを何度もやってきている山名さんでも、
はじめてわかったことがあるんでしょうね。

俺、こんなにわかんなかったのか、みたいな感じでした（笑）。

それからポケモンファンじゃないけどこのソフトを買う人は、
ポケモンのことを感覚的には知っていると思うんですよね。
だから、このタイピングでポケモンを知る入り口になっても、
十分面白いと思いますし、手ごたえがあると思います。

そうですね。
このソフトから入れば、まずポケモンを覚えられるので、
わりとカジュアルに入れると思います。
あとはタイピングが速くなりますから実利があります。

キーボードをちゃんと打てるのは、一生役に立つスキルですからね。

あと、他社さんのデバイスをつなげると非常に便利です（笑）。
とくにキーボードの上にさして置くと、
タイプしながらタッチもできるんです。
これまでの入力速度をはるかに超える速度で打てるようになって
かなり究極の入力デバイスになります（笑）。

わたしも会社でこれを使っていて、机がすっきりしました。
あと、このソフトをやってみて、
「意外とうまくタイピングができなかった」
という声をよく聞くんです。

ああ、タイピングはできているつもりでも
意外とできないことを自覚できるソフトでもあるんですね。

はい。そうするとたいてい、体勢が悪かったからと言ったり、
上着を脱いだりして、やりなおすんですよね（笑）。
普段、意識的にタイピングをしている人ではない人に、
気づきの機会を持ってもらえると思います。

「タイピング」と「遊び」をむすびつけるキッカケができたことで、
タイピングの深さや学びがいっしょについてくるんですね。

はい。ものすごい実利だと思いますね。

キーボードとDSとポケモンを組み合わせることで
何か壁を越えそうな気がすると感じて提案したんですが、
最終的にいい手ごたえで出口から出られた感じがします。
山名さんが大変苦しんだこともよくわかりましたけど（笑）。

いやあ、今日は吐き出してしまいました（笑）。

それともうひとつ、全コースには名前があるんですが、
キートップに印刷されている記号の名前が
コース名になっているんです。
でも、バックスラッシュ（＼）とかパイプ（｜）とか
ティルダ（~）って、じつは記号名を
答えられない人が多いんですね。

ああ、日本人のほとんどの方は
ご存じないんじゃないかと思いますね。

そう、知らないですよね。そういうことが
意外とちゃんとわかるようになります。
たとえばパイプは「これ棒線でしょ」とか、
プログラムしている人でも、いろんな言い方がありますよね。

そういうことが子どもたちも含めて、日本のお客さんに
一気に伝われば、世の中を変えている感じがしていいですよね。

そうですよ。だって僕も、この山印を
カレット（＾）と言うって知らなかったです。

商売道具にしている人でも、非常にローカルな
言語が使われていて、意外と統一されていないんですよね。

いくつかの読み方があるものも、
どれが正しいのか誰にも判断がつきませんよね。

ネットで調べても諸説あると出てくるんですよ。

最初にキー文字のボイスオーバーをつくったとき、
ＡとかＢとか声優さんにしゃべってもらったんだけど、
「これ何て読むの？」と聞かれたとき
みんな無言になってしまった瞬間があったんです。
これはエンマーク（￥）じゃなかったっけ・・・みたいな。

そもそもキーを打つだけで声優さんが
しゃべってくれるのは、うれしいですね。

あれはいろいろな遊び方がありまして、
わたしがはまっている遊びは、
知っている英単語を打っていくんです。
「ＮＴＴ」とか「ＫＤＤＩ」とかいうのが楽しくて（笑）。

だからキーボードは楽器ってことですよね。

それから、ポケモンの名前をボイスオーバーしてくれるので、
じつは正しい発音があるってことに気づきます。

なるほど。どこにイントネーションを置くかがわかるんだ。
それは結構、大事なことかもしれませんね。

わたしでも、ふたつくらい間違って覚えていたものがあります。

あ、石原さんですら、ですか。

まだアニメとかに登場してないポケモンもたくさんいるので、
自分のなかで思いこんでいるんですよね。
それで「違うんじゃないの」って思っても、
だいたいわたしが間違っているんです（笑）。

みなさんにも知っていただけると思います。

何かいろいろなところに、いろいろな味が出ていますね。
面白いものができたのではないでしょうか。
多分、これを読んでいただいた方は、
「タイピングソフトって深い」と思っていただけると思います。
みなさん、今日はどうもありがとうございました。

ありがとうございました。