より迫力のある視覚効果により迫力のある視覚効果に

入社後はじめての大きなチャレンジ

『スーパーマリオ 3Dワールド + フューリーワールド』は、Wii Uで発売された『スーパーマリオ 3Dワールド』をNintendo Switchに移植し、新モード「フューリーワールド」を追加したゲームです。マリオが持つとても明るい印象のゲームに対して、クッパを中心とした新しいコンセプトの「フューリーワールド」が作られることになり、私はエフェクト担当として開発に参加することになりました。

エフェクトというのは、ゲームに出てくるキャラクターや背景画像につける特殊効果のことです。マリオが走り回ると土煙があがったり、クッパが火を吹いたりしますが、それらの効果はエフェクト担当の仕事です。「フューリーワールド」では、巨大化したクッパとマリオが戦うことになります。このゲームで非常に重要である、そのシーンのエフェクトを私が担当することになり、大きなプレッシャーを感じながら仕事を進めていくことになりました。

と言うのも、私は東京の会社で5年ほど働いたのちに、キャリア採用で任天堂に入社したばかりだったのです。研修を受け、別のソフトのお手伝いをしたのちに、任天堂の看板タイトルである「マリオ」の開発に関われることになったのは、すごくうれしかったものの、入社後に経験するはじめての大きなチャレンジとなりました。

『スーパーマリオ 3Dワールド』との差別化を意識して

私が今回のエフェクトの仕事で意識したのは、『スーパーマリオ 3Dワールド』との差別化です。マリオとクッパは巨大化して戦いますので、そのスケール感をどう表現するか、ということに注力してエフェクトをつけていきました。怪獣映画などを観て表現の参考にしたことにくわえ、 とくにクッパの攻撃の火の玉や衝撃波などは、シリアスさや巨大さが感じられるように、ディテールやデフォルメの程度を何度も調整して、より迫力のある視覚効果が出るように腐心しました。

今回の「フューリーワールド」は、元々の『スーパーマリオ 3Dワールド』との対比で、マリオの王道の表現から少し外れた「新しいイメージのクッパを中心としたビジュアルコンセプト」になっており、自分の担当部分のエフェクトでどのように表現していくかという課題がありました。それを実現するために、アートディレクターに直接相談しながら調整や提案を行い、マリオの新しいビジュアル実現にエフェクトで貢献できた手ごたえがあります。
だからこそゲームが完成したときは、うれしかったのと同時に、安心したのも正直な気持ちです。

社員略歴

杉本企画制作部/2019年入社
2019年にキャリア採用で「デザイン系」入社。
『スーパーマリオ 3Dワールド+フューリーワールド』(2021年)のエフェクト制作を担当。 主にフューリーワールドでのボス戦やデモシーン制作に携わる。

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