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絵本のお話

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とびだスゴロク!
19世紀末に、大帝国博物館の倉庫から発見された。「紙神」と呼ばれる、紙でできた神に関する逸話について描かれた絵本である。その出自は明らかではないが、デザインや紙の材質から10世紀ごろ、中南米のものと思われる。「紙神」は、まだ紙が貴重だったころ、紙で、神を模してつくり、お守りとして持ち歩いたことがその始まりとされている。この絵本で描かれる「紙神」はまるで、「飛び出してくる」かのように描かれており、儀礼的に使われたと推測される。この本に描かれているのは4つの代表的な紙神である。勇気を表すライオン、飛翔を表すタカ、策略を表す人の手、畏れをあらわす牛。それらは絵本のページの中に巧妙に隠されており、儀式の際、状況に応じて違う紙神を登場させ、神話を表現していたのではないかと考えられている。
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