一口に焼き物といっても土器や陶器、磁器と結構種類があります。その中でも高温で焼き上げ上薬(うわぐすり)をかけたものが磁器で、中国がルーツと言われています。
16世紀になるとヨーロッパ人はアジア各地に商船を出して各地の物産を取引するようになりましたが、そのとき故郷の王侯貴族が珍重したものが中国の磁器でした。英語で中国を「チャイナ」と言いますが、磁器も「チャイナ」と呼ばれています。それにはこんな歴史的背景があったのですね。
今日本でも愛好家が多いマイセン磁器も、18世紀のザクセンの大貴族が中国の磁器に憧れて配下の職人に作らせたのが始まりでした。
|