任天堂の岩田です。
このたびの東日本大震災により、
亡くなられた方々のご冥福をお祈り申しあげますとともに、
被災された皆様とそのご家族の方々に対しまして、
心よりお見舞い申しあげます。
被災地がたいへん広い範囲におよんだ
国難とも表現すべき今回の災害から1カ月余りが経過し、
復興に向けた動きが徐々に進んではいますが、
多くの課題が山積し、その道のりが容易でないのは明らかです。
そのなかで任天堂も、娯楽という仕事の存在意義を
あらためて考えつづけてきました。
わたしたちが生み出し、ご提案している娯楽は、
人が生きていく上で必要不可欠な存在ではありませんが、
人が笑顔になるきっかけをつくり、
人と人とをつなぐきっかけとなり、
世の中を少しでも明るくするお手伝いができる可能性が
少なからずあるのではないかと信じています。
そして、わたしたちが最も得意とする方法で、
世の中を元気にするために少しでもお役に立つことが
わたしたちが社会に生まれた使命ではないかと考えました。
世の中のそれぞれの存在が
自らの使命を果たすために全力を尽くすことが、
最終的に震災からの復興につながるのだと思います。
任天堂も、任天堂らしいやりかたで
使命を果たしたいと思います。
これが、「社長が訊く」を再開するにあたって
わたしたちがお伝えしたい決意です。
これから公開していく記事についてですが、
「ソフトメーカークリエーター篇」など
震災前にインタビューしたものも含まれていることを
あらかじめおことわりしておきたいと思います。
最後になりますが、
被災地の一日も早い復興をお祈り申しあげます。