→「ちょっと脳を鍛える大人のDSiトレーニング」トップページへ

脳を"鍛える"とは?
脳を"鍛える"とは? シンプル操作で数独を解く このソフトの特徴
脳を"鍛える"とは? 東北大学加齢医学研究所 川島隆太

脳の機能は青年期を過ぎると加齢とともに低下します。これはごく普通の生活をしていても体力や筋力が年々低下するのと同じです。しかし体力や筋力は毎日の運動習慣で低下を防ぐ、もしくは向上させることができます。つまり体力は鍛えることができるのです。そして私たちの脳についてもこれらと同じだということがわかってきています。毎日、積極的に脳を使う習慣をつけることによって、脳の機能の低下を防ぐことができるのです。

最近物忘れが多くなったと感じたり、言いたい言葉がなかなか出てこないなど、思い当たることはありませんか?脳を鍛えることによって、こういった症状が改善される可能性があります。また、お子様や若い方も、脳を鍛えることによって創造力や記憶力を高め、我慢強くなるという効果が期待できます。

「前頭前野」を上手に使う

脳に蓄えられている知識を実際の場でどのように使うかは、脳の司令塔としての「前頭前野」の働きによります。つまり蓄えられた知識をうまく活用したり、現実をうまく処理したりする「本当の頭のよさ」とは「前頭前野」をうまく使えるかどうかにかかっているのです。そのため、「前頭前野」をどんどん使って鍛えることは、頭が良くなることに通じるということです。

脳図解

脳図解

脳図の説明

人間の左右の大脳は、前頭葉・頭頂葉・側頭葉・後頭葉の4つの部分に分かれています。前頭葉の大部分を占める「前頭前野」は人間だけが特別に発達している部分で、創造・記憶・コミュニケーション・自制力などの源泉となっています。まさに「脳の中の脳」と呼ばれるにふさわしい働きをするのです。

最新の脳科学に基づいた脳のトレーニング

私の最新の研究により、「音読」や「計算」が脳に効果的なトレーニングであることが明らかになりました。下の画像は機能性MRIで測定した脳の血流を図式化したものです。赤や黄色になっている部分は脳が働いている場所です。赤から黄色になるにしたがってより活発に働いていることを示しています。

考え事をしている時の脳:左脳がわずかに働いていますが、右脳は働いていません。 複雑な計算問題を解いている時の脳:一生懸命頭を使っていても、脳はあまり働いていません。
簡単な計算問題を速く解いている時の脳:左右の脳の多くの場所が、活発に働いています。 漢字の書取をしている時の脳:漢字の書取でも左右の脳の前頭前野が活発に働いています。

このように、脳を鍛えるには簡単な計算を速く解くこと、漢字の書取をすることが有効であることがわかります。この結果に基づいて、私は小学生から成人までを対象として記憶力のテストを行いました。その結果、簡単な計算と音読の前と後とで記憶力が2〜3割もアップするといったデータが得られました。また、認知症患者に計算と音読を週に2〜5日行ってもらったところ、学習を行っていない人たちに比べ、認知機能の低下の防止、前頭葉機能の改善に成功したのです。

本ソフトを使って脳のトレーニング

トレーニングは継続することが大切です。「ちょっと脳を鍛える大人のDSiトレーニング 数独編」では、脳のトレーニング効果のある数独を毎日楽しく続けられるように作られています。トレーニングを行う時間は脳が最も活発に働く午前中が最適です。一日ほんの数分だけ、通勤や通学中、少し空いた時間でできるだけ続けてトレーニングを行いましょう。

最新機器を使用したトレーニングの検証

数独の問題を解いているときは自然と簡単な計算に近い働きと記憶とを繰り返しますので、数独は脳を鍛えるのに有効であると考えました。このことを証明するため、「ちょっと脳を鍛える大人のDSiトレーニング 数独編」をしているときの前頭前野の働きを人間の脳の働きを画像化する装置「光トポグラフィー」を用いて科学的に検証しました。結果、数独の問題を解いているときの脳の活性化が証明されました。

脳年齢チェックのしくみ

20代から70代までの各20名以上から採集した成績データからベストフィットの近似(右図)を割り出しました。「ちょっと脳を鍛える大人のDSiトレーニング 数独編」の脳年齢チェックで測定できる脳年齢は、この近似式により、算出されたものです。

ベストフィットの近似を割り出しました