NINTENDO 3DS

新・光神話 パルテナの鏡

ゲーム概要 line あそびかた line 登場キャラクター line 装備
シングルプレイ line マルチプレイ line おドール(ARカード) line パルテナ画廊

桜井政博のゲームについて思うこと

悪魔の釜 週刊ファミ通2012年1月26日号に掲載 (前回の続き)“悪魔の釜”とは『新・光神話 パルテナの鏡』に搭載される、ゲームの難易度を制御するシステムです。ステージを開始するとき、悪魔の釜が出現します。これはプレイヤーの“ホンキ度”を決めるもの。 ホンキ度2.0が基準ですが、悪魔の釜にハート、つまりお金を注ぎ込むことで、ホンキ度をどんどん上げることができます。 ホンキ度が上がれば、ゲームの難度が上がります。敵はより攻撃的になり、攻撃力も防御力も上がって手強くなります。高ホンキ度では、持ち出す神器や奇跡も含め、ちゃんと戦略を練る必要があるでしょう。しかし、敵からはより多くのハートが手に入り、もうかります。さらに、報酬としてより強力な神器が得られるようになります。攻撃やスキルが強い神器があれば、より高いホンキ度をクリアーできる可能性が高くなります。すると、さらにもうかるという。 単純に難度と報酬感を上げるだけなら、こんな仕様にする必要はないですが、ここからがポイント。道中でミスをすると、悪魔の釜がひっくり返り、ハートが少しこぼれます。こぼれると、結果としてホンキ度が下がるため、
コンティニュー後の難度が下がり、クリアーしやすくなります。 ただし、拾った神器のレアリティーも落ちます。つまり、良い結果を得るには、悪魔の釜に多くのハートを注ぎ込み、道中でなるべくこぼさずにクリアーするのがベスト。賭けたハートを担保にリスクを負い、見返りをもらうシステム。ハートを賭ける大きさが、そのままプレイスタイルになります。 なおクリアー経歴から、“オススメホンキ度”も表示されます。 『新パルテナ』は、比較的カンタンにしましたよ。まったく新しい操作方法だし、シューティングに不慣れな人でも確実にクリアーしてもらいたいので、ホンキ度2.0のままならサクサク進める難易度。しかし、どうしてもクリアーできない場合、ハートを支払えばホンキ度を0.0まで下げられるようにしました。こうなるとほぼ無敵状態。操作さえできれば、クリアーは保証されることでしょう。 ゲームは、不慣れな人に向けて序盤の難易度を下げ過ぎると、かえってモチベーションが得られにくいものです。かと言って単純な難易度調整機能では、プレイしてみなければ適切かわからない。ゲームオーバーをくり返すと難易度を下げるかどうか聞いてくるゲームもありますが、「オマエはヘタだ」と言われているようでイヤですしね。まさにバランス。すべてにおいてジレンマがあります。
しかし本作では、ある程度の腕前の人はみずから悪魔の釜にハートを注ぎ込むことになるでしょう。腕と神器と奇跡とハートと相談しながら、もっとも自分がトクをするバランスを考えることになります。最初から最高難易度にして、コンティニューしながら(難度を下げながら)探るのも手。ムチャが過ぎると、ソンが大きくなりますが。 ステージは“章”という概念を入れました。1章、2章…と、本の章をめくるように選べば、好きなところから始められます。話の筋では過去であっても、ハートや神器は引き継がれます。
同じ章でも、装備やホンキ度を変えればゲームは激変。何度でも遊べます。 悪魔の釜と、章立てのシステム。プレイヤーは、終始このふたつの要素の影響を受けることでしょう。 ゲーム性が駆け引きであるのなら、ゲームはチャレンジです。充分な遊び場を用意したつもりなので、自分の好みで自由に遊んでみていただければと思います。 [マルチプレイにおける神器の役どころ]神器とはピットやファイターが駆使する武器のことで、その性格や入手方法はさまざま。神器には強さに応じた価値が付いていて、マルチプレイではミスした際に価値の分だけチーム力が下がる。対戦はインターネット対応。

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